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2021.4.23

体験型ワークショップイベント「渋谷neo散歩」実施レポート

合同会社 別視点(本社:東京都中央区、代表社員:松澤茂信)は2021年3月14日(日)、渋谷カルチャーカルチャーにて、体験型ワークショップイベント「渋谷neo散歩」を開催いたしました。

 

■「渋谷neo散歩」開催の経緯

▷マニアの視点をインプットし、散歩がもっと好きになるイベントです

 

「渋谷neo散歩」は、さまざまなマニアの視点をインプットして、散歩をアップデートすることを目的とした体験型ワークショップです。

新型コロナウイルスの影響により、遠くまで出かけることが難しい中、手軽な気分転換として身近な街を歩く「散歩」が改めて注目されるようになりました。いつも通る街も、視点を変えることで、きっと新たな発見があるはず。

そのような思いから、今回は「電線マニア」「電飾マニア」「路上園芸マニア」「まちの文字マニア」「平成初期マニア」の5名をゲストに迎え、街を楽しむ独自の視点についてうかがいました。

なお、本イベントは東急株式会社主催、東京カルチャーカルチャー協力のイベント企画公募プログラム「渋谷渦渦」に採択され、東京カルチャーカルチャーにて開催されました。

 

■実施内容

・5人のマニアの視点をレクチャー

イベントは11時にスタート。12時10分までは「独自の散歩の楽しみ方レクチャー」として5名のマニアの視点を3ポイント(散歩イント)にまとめて紹介いたしました。

 

▷電線マニアの石山さん

 

「電線マニア」の石山蓮華さんは「上を向いて歩こう」「寡黙なモデルのいい角度」「背景、浅春の侯」という3ポイントをレクチャーいただきました。電線自体の魅力はもちろん、写真の角度や、周りの景色とあわせて楽しむ方法が詰まっていました。

 

▷電飾マニアのサイバーおかん・タナゴさん

 

「電飾マニア」のサイバーおかん・タナゴさんは「ビビっとくる電飾看板を探せ~電飾看板=サイバー!~」「古さと新しさのコラボレーション」「下から見上げろ」という3ポイントをレクチャーいただきました。「ただ光っているだけではなく、そこにサイバーを感じるかどうかが重要」と力強く言い切り、会場は大いに湧き上がりました。

 

▷路上園芸マニアの村田さん

 

「路上園芸マニア」の村田あやこさんの3ポイントは「街の路上は噴火後の荒れ地」「人が踏まなそうなスキマやはじっこに注目」「まわりのものとセットで風景として愛でる」。人が路上で育てる植物ではなく、路上で勝手に育つ植物の強さ、したたかさに着目した視点を教えていただきました。

 

▷まちの文字マニアの松村さん(右)

 

「まちの文字マニア」の松村大輔さんは「自分が良いと思った“よき文字”に出会う」「渋谷にしかな渋谷にしかない“よき文字”を探してみる」「材質や経年劣化によって生まれた文字から物語を感じてみる」という3ポイントを披露。書体やフォントに囚われず、文字自体の美しさや改行位置、その背景にも注目する楽しみ方を教えてくださいました。

 

▷平成初期マニアの山下さん

 

「平成初期マニア」の山下メロさんの3ポイントは「ストリートアートに感じる平成」「忘れられた平成」「平成ストーンエイジ」というもの。バブルの絶頂期に始まり、姿を変えながら長きに渡って続いた「平成」という時代に残されたものやその背景を語ってくださいました。

 

▷前半はマニアの視点をインプットし、散歩はどう変わるのか

 

「大理石が富の象徴だったため平成初期に多用された」という当時の時代背景についての説明や、「古さと新しさのコラボレーション」を掲げるサイバーの概念と人工物のスキマに芽吹く草花が一致するという新たな発見もあり、壇上のマニア同士の視点も広がりました。

 

・参加者同士でチームに分かれて渋谷を散歩

 

▷いざ散歩に。果たして何が見つかるのでしょうか

 

マニアの視点のレクチャーを受けたあとは、実際に90分間渋谷の街を散歩をします。参加者は4~5人ずつ、6つのチームに分かれて行動しました。

 

▷花壇の花と、花壇の脇に生える路上園芸

 

▷木が柵を食べようとしているぞ

 

マニアの方々に教えていただいた視点に注意してみると、これまで気付かずに通りすぎていたものが気になるようになりました。参加者のみなさんも、少し歩いては立ち止まり、写真をたくさん撮っていました。

 

▷手書きの文字が鉄板に書かれていました

 

▷電柱から出ているあの線はなんだろう?

 

▷文字の背景に想いを馳せる

 

30分の散歩タイムはあっという間に終了。参加者のみなさんはいったいどのような写真をプレゼンしてくれるのでしょうか。

 

・オンライン限定イベント

参加者が散歩に出かけているあいだ、オンライン視聴者限定のイベントとして「超即興!バーチャルneo散歩」「歩く!マニア御殿」という企画を行いました。

「超即興!バーチャルneo散歩」はオンライン視聴されているお客さまから「ガイドしてほしい街」を募り、googleストリートビューの画面を映しながら、視点をレクチャーくださった5名のマニアと一緒に仮想街歩きをするという企画です。

当日はコメントで多くの地名が寄せられましたが、その中から三軒茶屋、ニューヨーク、函館の3ヶ所を巡りました。

マニアならではの視点で、電線の影や看板を下から照らすためのライト、ホテルの壁に書かれたフォントなどに注目しながら、3つの街を楽しみました。注目する場所が多岐に渡るため、散歩とは言いつつ、ほぼ動かずに会話が弾んでいる様子が印象的でした。

 

「歩く!マニア御殿」はトークテーマを設定し、5人のマニアにそれにまつわる話をしていただく企画。

最初のテーマは「渋谷といったら、ここでしょ!」。渋谷駅では工事用の電線が見ごろを迎えているという話やスクランブル交差点にあるネオン看板を出している「渋谷西村フルーツ&パーラー」ではシルバーアクセサリーの販売もしているという話題で盛り上がりました。

続いてのテーマは「散歩に欠かせぬ3種の神器」。マニアのみなさんはカメラやズームレンズ、そして歩きやすいスニーカーをが欠かせないそう。平成初期マニアの山下さんは平成初期の地図を見ながら散歩をすることが多いとのことで、他のマニアからも「それは楽しそう!」との声が上がっていました。

最後のテーマは「散歩のマイルール」。電線マニアの石山さんは「電線を触らない」と答え、司会者に「そりゃそうでしょ!」とツッコミの声が上がりました。なお、家には実際に使われていた電線のコレクションがあり、たまに触っているとのことです。

また、路上園芸マニアの村田さんは「巨大サボテンの家には話を聞く」と回答。2階まで伸びる巨大サボテンがある家を88箇所巡って御利益に預かる「サボテンお遍路」を行っており、「現在はまだ10箇所なので、ペースを上げたい」と目標を語っておられました。

「外国人観光客になりきる」というルールを掲げたのはまちの文字マニアの松村さん。街中で文字の写真を撮っていると不審な目で見られることも多いため、外国人観光客になりきって写真を撮っているそうです。

 

・チームごとに話し合い、プレゼン発表

渋谷の散歩を終え、渋谷カルチャーカルチャーに帰ってきた参加者のみなさんには、それぞれのチームで相談していただき、5枚の写真を選んでいただきました。

▷真剣な表情で写真を選ぶみなさん

 

▷全チームの写真が決まり、いよいよプレゼンの発表です

 

参加者のみなさんには壇上に上がっていただき、各々の選んだ写真のプレゼンを行っていただきました。マニアの方々にはフロア最前列に設けた席に座っていただき、プレゼンの審査をお願いしました。

 

▷「リトル宮下パークをけらないで」というタイトルの作品

 

▷柵を食べる木の写真も発表されました

 

全チームの発表が終わったあとは5名のマニアにそれぞれ「もっともグッときた作品」を選出していただき、講評をいただきました。

なお、発表していただいた写真はデジタル観光ツアーアプリ「SpotTour」でスタンプラリー化し、遊んでいただけるようにします。

このスタンプラリーはイベント終了後もアプリ上に残るため、いつでも誰でもアプリを活用して渋谷neo散歩を追体験できるようになっています。

 

 

■イベント概要

企画・運営:合同会社 別視点
特別協力:東急株式会社
日時:2021年3月14日(日)  11:00〜15:00
会場:東京カルチャーカルチャー(東京都渋谷区渋谷1-23-16)
+オンライン同時配信(ツイキャス プレミア配信)